ネクスト・ジェネレーション

「ドリームズ・コレクション(DC)」の評価で、一番多く寄せられた…というか僕が印象に残っているのは、「難しい」というものだった。手紙・メールのような「横書き」で、小説よりも「手軽」、詩よりも「気軽」というような読み物としては、ある種の達成感があった。その完成度ゆえ「次回作」は幻の企画となっている。今の心情としてはDCの続き、では無く新しい世界を構築したいと思う。昨年発行した「Little Lovers(LL)」はDC収録のLL1にその続編LL2・LL3を書き下ろしたもの。こういったことをもっとやっていきたい。DCは「ドリームズ・メモリアル」を包括し、大幅な加筆を行ったものであるが、それとは逆のパターン。個展「過程」もDCと置き換えることができて、冊子化またはシリーズ化という方法がある。
「大きなものを最初から目指さず、小さなものを積み重ねていく」
話は脱線したかのようだが「難しい」への解答もここにあるような気がする。そしてその「小さなもの」の受け皿は「やまうちあきひろライン」であるんだ。そして20篇100ページ超のDCの始まりは、1ページ1篇だったことを忘れたくはない。