恋愛の象徴 〜エキスポランド〜

たまには、個人的なことを書いてみようか。昨日起きた事件とはまったく関係ありません。
恋愛の「場所」の話。基本的に一人で行動するときと、恋人と行動するときでは、行く場所は違う。
ここまでは、誰もが理解してくれると思う。問題はここから、自分は基本的に違う恋人と同じ場所には行かないように意識している。思い出の場所を守ろうという意識だ。さらに致命的なことにある人と観た映画があるとして、思い出を残すという意味でDVDを買うのだけど、一人で観ることができない。
それはそれで悲惨だが、大阪時代エキスポランドに行こうと約束していて結局いけなかったことがある。夏恒例の「お化け屋敷」の話をしていた、楽しそうなその人の記憶が今でも残っている。ろくなデート・思い出作りもできずに、一方的に傷つけて別れてしまった。ある時、エキスポランドに足を運んだ。一緒に来てくれたのは、尊敬していた人だった。あいにく入場時間が終わっていて入れなかったけど、その人はいやな顔ひとつしなかった。入場できない雨の遊園地、まるで今日のエキスポランドもこんな感じだったろうか。今考えると、どうして足を運んだのかもわからない。その人を選んだのかもわからない。ただ、あの恋人に「ごめんなさい」あの人に「ありがとう」
「思い出と果たせなかった約束」過去は消えないけれど、そこからの時間的・心理的距離は離れてゆく。