フラグメント〜欠落した部分〜

最近生活の中で、自分の欠落した部分のことを強く意識することが多くなった。
簡単に書くと「○○できない」という気持ちだ。誰々にはできることが、自分にはできない。冷静になれば、長所と短所は誰にでもあるもの。簡単な話だ。でも、自分の短所が自分には痛いほどわかるのに、相手の短所はみえない。そこに生まれる劣等感。
「自分にしかできないこと」を模索した学生時代。創作は実にわかりやすかった。創作という行為。そして、伝えるということ。簡単に書けば自分は特別というプライドと、誰かの欠落した部分を埋める達成感。ここを忘れたくない。ここは人生と創作が交わるところ。つまり自分の欠落した部分を表現できれば、自分と同じところが欠落している誰かの心を満たすことはできないか、と。そして、作品をたくさん書けば、その可能性も大きくならないか、と。