やっぱり思う、世界観はいらない、と。

  • 世界観のない世界。

ここの日記でも「生活感を出さない」というのがひとつの暗黙の了解になってきている。自分のことを知ってもらうということを目的にしているのなら、ここの文章はきっと違う書き方になっているだろう。
作品においてのルールを、ある程度持ってきているというべきなのかな。僕は世界を描きたいわけではない。情景を描きたい。しいて言うなら、映像作品と写真作品の違いのような…。
つまりは「青空に浮かぶ言葉」この青空はどこの国ですかなんて考えることがナンセンス。そう、設定はいらない。
本当はもっと、創作論については、いろんな人と話したいのが正直なところ。でも、その人の世界を侵したくない、という気遣いはやがて自分を臆病にしてゆく。

  • ここまで書いてみたものの…。

なんだか、自分の創作の幅を狭めているような話にも読める。まあ深くは考えないで。
一度だけ「小説」形式で、作品を書いたことがあったのだけれど、小説好きの友人から酷評された。今思い起こせば、伝えたかったことが小説に向いていなかったのだと改めて思う。無理やり作られた世界観など、すぐにメッキがはげてしまう。自分の作品だと痛いほどに。